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わたしとインターネット

はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」

 

インターネットに初めて触ったのは19歳の頃でしょうか。丁度Windows95が出て1年後でして大学入学祝にNECのPC-9821 Canbeを買って貰いました。当時はモデムのピーガーヒョロローと言う音でインターネットに接続したのを覚えています。

 

最初はPC-VANと言うNECパソコン通信サービスでチャットをしました。それから後、ウルティマオンラインと言うオンラインゲームが出ましてそれにはまりました。大学から帰ったら毎晩2時ぐらいまでやってました。当時はNTTのサービスでテレホーダイと言うものがあり23時以降に回線接続すると朝5時まで定額だったのですが、23時は回線が大変込み合い繋がりにくいので22時50分に繋げていたのですが、23時前に繋げているのでテレホーダイサービス外になり電話料金が月3万を超えて親に怒られたのは良い思い出です。

 

それから10数年経ちチャベリと言うチャットサイトに辿り着きました。色んな人と会話をしましたがある女性と知り合うことになります。ハンドルネームは「めぐ」と言いました。毎晩くだらない話をして楽しい日々を過ごしていたのですが、5年ほど過ぎたころ「めぐ」に重い病気があることがわかりました。「めぐ」は入院することになったのですが入院する病院もわかりませんし、そもそも顔も名前もわかりません。「入院する」と言う話をした後から連絡が取れなくなりました。今も「めぐ」とはラインで繋がっていますが「めぐ」のラインアカウントは数年たった今でもロックされたままです。彼女がどうなったのか知る術はありません。

 

インターネットは様々な人と繋がる事ができますが相手の事は殆ど知れないのです。実際会ってみたとしても相手のバックボーンが見えないのです。インターネットの良い所であり悪い所でもあります。

 

今でも「めぐ」とまた会話したいと思っていますが恐らく二度と話せる事は無いでしょう。インターネットで出会った人はすれ違うと2度と会えなくなるという怖さがあります。私は今日もインターネットで「めぐ」を探して彷徨っています。

 

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